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小児科

Pediatrics

科の特徴

痛くない、こわくない、子ども想いのやさしい小児科

病院が好きな子どもは、めったにいません。
小さな子どもは病院に連れて行くだけでも一苦労ですし、待ち時間もガマンできません。
当院ではすぐに結果がでる血液検査や、夜間の発熱外来受付、キッズスペースの完備など、4人の子どもを育てる院長だからこそ、やさしい小児科にこだわっています。

診断や処置について

小児入院対応の医療機関は、豊後高田市外にしかありません。近くても、車で40~50分はかかります。
地域の子どもたちの笑顔と健康を守るために、ながまつ内科・小児科クリニックでは、できる限り当院で診断、初期治療ができるよう努めています。
具体的には、血液検査、超音波検査、感染症簡易検査、レントゲンが可能です。脱水時や食事がとれないときは点滴も行います。

また、緊急性の高い疾患が疑われる場合は、近隣の高次機能病院へご紹介いたします。
「子どもの様子がいつもと違うな?」と思った場合も、お気軽にご来院ください。

血液検査

小さな子どもは、まだ言葉が少ないため、体調を上手に伝えられません。
この場合、発熱や痛みの程度や、不調の原因を知るには、血液検査が有効です。
「注射器で採血する検査って子どもが怖がりそう…」と思われるかもしれませんが、当院の血液検査は、静脈から採血をしません。
指や耳からとる血液で検査ができるため、結果も数分程でわかります。
血液検査では、アレルギー検査も可能です。

超音波検査

超音波検査は、被曝の危険性が少なく、痛みをともなわない機器を使用しており、小児の腸重積や虫垂炎の診断にも活用できます。

夜間発熱外来

お子さまの急な発熱時、「近くに空いている病院がない」とお困りになる方も多いと思います。
当院ではこうしたニーズにお応えし、小児科にて夜間発熱外来を設けております。

夜間発熱外来の受付について

  • 12月初旬より3月末まで、祝日や祭日を除く月曜、火曜、木曜、金曜に対応
  • 18:00までに下記の番号へお電話のうえ、ご予約願います
  • 予約なしの診療には対応しておりません

施設・設備

血液検査機器
超音波診断装置
レントゲン室
点滴用リクライニングチェア
キッズスペース
ベビーベッド

成長・発達の目安一覧

0

ヶ月

手足をばたつかせたり、音や光に反応するようになります。

1

ヶ月

パパ、ママを目で追いますよ。

2

ヶ月

パパ、ママに笑顔を向けるようになりますよ。

3

ヶ月

90%のこどもがあやすと笑うようになります。

4

ヶ月

90%以上の子供は首がすわるようになります。

5

ヶ月

パパ、ママの声に振り向きますか?

6

ヶ月

両手をもって頭を起こすとき、頭が遅れないかな?

7

ヶ月

寝返りしますか?

8

ヶ月

パパ、ママの支えがなくても座れますか?

9

ヶ月

つかまり立ちができますか?

10

ヶ月

伝い歩き、自分で起きる、などできますか?

11

ヶ月

バイバイしますか?

12

ヶ月

人見知りがでます。

1

歳半

パパ、ママ以外に3語しゃべる。

2

ボールを投げたり、ジャンプができる

2

歳半

靴が履ける。簡単な会話ができる。

3

自分の名前・年齢が言える。じゃんけんがわかる。

4

スキップや片足立ちができる。 □(四角形)が書ける。

5

前後や上下がわかる。人の絵が描ける。

子どもの症状・対処一覧

コロナ感染

発熱、咳、鼻水、咽頭痛が主な症状ですが、特徴的なものはありません。周囲の感染状況を参考にしてください。
発症から12時間までは、抗原検査の感度が低いとされています。夜間発症では、特に問題がなければ、水分補給や解熱剤の使用により、翌朝まで経過観察でも構いません。

溶連菌感染

急な発熱で発症することが多い病気のひとつです。
扁桃腺に感染して起きる病気ですが、のどの痛みを訴えないこともよくあるので、注意してください。
一般的に、咳はありません。頭痛や吐き気を伴うこともあります。扁桃腺が発達する3歳以降によく見られる病気です。
抗生剤(アモキシシリン)によく反応しますが、溶連菌による腎炎発症予防のため、抗生剤は10日間内服が勧められます。

もう一つの注意点は、発熱、いちごのように赤い舌、ぶつぶつの赤い発疹が出ることがあります。これも溶連菌感染でとる経過のひとつです。

アデノウイルス感染

3歳未満に比較的多い扁桃炎を起こすウイルス感染です。白苔が扁桃腺に付着します。
熱は39-40℃の高熱が3-7日程度続きます。目が赤くなったり(結膜炎)、嘔吐・下痢(胃腸炎)を伴うこともあります。
特別な治療はありません。解熱剤、水分補給などで様子を見ることが一般的です。
アデノウイルスによる結膜炎では、解熱後2日間は登園はひかえましょう。

インフルエンザ

急な発熱をきたす代表的な病気です。
抗原検査の感度は発症から12時間までは35%、12から24時間まで66%、24-48時間では92%と言われています。
(Keitel K et al:Eur J Pediatr.170:511-517.2011)

保護者の方へ:上記のように、発熱からの時間で検査の感度が異なります。
夜間発熱しても、意識障害、けいれんなど不穏な状況でなければ、水分補給などで様子を見て、翌日受診もお考え下さい。

RSウイルス感染

発熱、咳、鼻水が主な症状です。3歳未満、特に1歳までの乳児は肺炎合併は注意が必要です。
生後3か月まででは、鼻水だけでも、周りのRS感染次第では、検査が必要です。
抗原検査による診断が可能ですが、原則1歳未満が検査の適応となります。

早産児、先天性心疾患、慢性肺疾患、免疫不全、ダウン症候群など、重症化リスクの高い乳幼児にはシナジスの予防注射の適応があります。

ヒトメタニューモウイルス

春先に流行するウイルスです。
39-40度の高熱と咳、鼻水が特徴です。3歳未満、特に1歳まででは、肺炎を発症することがあります。
6歳未満で、聴診で肺炎を疑うときには抗原検査が可能です。特に、予防薬はありません。

手足口病・ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナ
急な発熱とのどの奥に水疱ができる病気です。

手足口病
のどの水泡に加えて、手のひらや足のうらに発疹が出ます。登園再開の目安は、発熱がないこと、食欲があることです。
主なウイルス感染経路は飛沫と便です。ウイルスは1か月ほど便中に出続けます。発疹の有無は登園再開の基準にはしていません。

ロタウイルス・ノロウイルス

胃腸炎をきたす代表的なウイルスです。突然嘔吐し、その後下痢になります。
脱水には注意が必要です。水分が取れない時は点滴や入院治療が必要です。
ロタウイルスの予防接種があります。有効性も高く、定期接種をおすすめします。

突発性発疹

多くは2歳までに感染します(95%)。
3日ほど高熱が続き、熱が下がってよくなるころに、顔や胸、おなか、背中から発疹がはじまり、四肢へ広がります。
突発性発疹という名前がついていますが、実際に発疹が出るのは20%程度と言われています。
もし、上記のような経過で発疹が確認できた後は、2週間程度予防接種は延期してください。

おたふくかぜ

ムンプスウイルスの感染です。発熱、首の痛み、頭痛、嘔吐が先行し、耳下腺が腫れます。
予防接種は2回接種をおすすめします。ムンプス難聴を発症すると、聴力が回復しません。2回接種で予防しましょう。
出席停止期間は5日間です。(例)2月1日に耳下腺が腫れた場合、2月6日まで出席停止、2月7日から登校可能です。

マイコプラズマ

4歳以上で発熱があり、咳が強い時は、マイコプラズマ感染も考慮します。
肺炎を起こすときもありますので、注意が必要です。
抗生物質はマクロライド系抗生物質が第1選択薬ですが、48時間経過しても解熱しないときは、他剤への変更が必要ですので、受診してください。

単純ヘルペス感染症

ヘルペス性歯肉口内炎
40度付近の高熱と歯肉や口腔粘膜、舌に水疱、潰瘍が多発します。

口唇ヘルペス
ヘルペス性歯肉口内炎が治癒した後に、潜伏していたヘルペスウイルスが再活性化して口唇周囲に水疱を生じます。

カポジ水痘様発疹症
アトピー性皮膚炎を持つ子供に単純ヘルペスが初感染もしくは回帰感染で発症します。

ヘルペス脳炎
発熱、痙攣が出現します。意識障害や痙攣が30分以上続く場合は、ヘルペス脳炎を疑い、小児医療機関受診が必要です。
未治療では致死率が70-80%と高く、緊急性が高い病気です。

多形滲出性紅斑
口唇ヘルペスの発症1-2週後に出現することが多く、その場合は発熱がありません。
ヘルペス性歯肉口内炎に伴う場合は、発熱があります。5-20mmの協会明瞭な紅斑で、境界付近が盛り上がります。

水痘(みずぼうそう)

空気感染する、ウイルスです。全身にかゆみのある水疱、紅斑が生じますが、頭皮にできるのも特徴です。
ワクチンを接種しても、かかることがあります。水疱は3-4日までは増え続けます。
登校再開は、発疹がすべて枯れるまでです。かゆみが強いので、かきむしることで、2次的にとびひを起こすことがあります。

中耳炎

発熱と鼻水がある場合、中耳炎を疑う必要があります。
0-1歳では、うまく訴えを伝えきれませんので、機嫌が悪く、耳を触ったりしているときは、中耳炎も疑われます。

ウイルス性胃腸炎

腹痛、嘔吐、下痢、発熱が主な症状です。
ウイルスによる胃腸炎では、1日たてば、症状が軽くなります。
1日たっても症状が改善しないときは、食中毒や虫垂炎、腸重積などほかの病気を疑う必要があります。
元気がなく、水分が取れないときは、点滴など脱水の治療も必要です。

感染性腸炎

カンピロバクター腸炎
細菌性腸炎の中で、最多。かぜ症状が先行し、その後下痢が始まります。加熱不十分な鶏肉による感染が多いです。

その他に、サルモネラや腸管出血性大腸菌、ブドウ球菌感染によるものもあります。

腸重積症

繰り返す腹痛、嘔吐、血便が主な症状です。機嫌が悪く、嘔吐、顔色が悪いときは、腸重積を疑います。
血便がはっきりしない時もありますので、機嫌が悪く、繰り返し泣くときは注意が必要です。
診断が遅れると、開腹手術が必要になりますので、早急に受診しましょう。

川崎病

①発熱が5日以上続く
②両側眼球結膜充血
③唇が赤い、イチゴ舌
④手足のむくみ
⑤形が不揃いな発疹
⑥頸部リンパ節が腫れる
⑦BCGを注射したところが赤く腫れる

以上の所見があれば、川崎病を疑いますので、受診してください。川崎病は心臓の血管に瘤を作り、心筋梗塞の原因になります。

便秘症

慢性便秘症
週2回以下の排便回数で、排便時に痛みを伴うときは専門医受診が必要です。

母乳性便秘
完全母乳栄養で、機嫌がよく、お腹の張りもなければ様子を見てください。

熱性けいれん

生後6か月~5歳までの子供で、発熱時にけいれんを起こすものです。
熱性けいれんは、5分以内に収まるものがほとんどです。5分以上続く時は、30分以上けいれんすることが多く、早急に受診を考えてください。また、5歳以降でけいれんを繰り返すときは、専門医を必ず受診してください。

けいれんが24時間のうちに
➀:2回以上繰り返すときや
②:15分以上続く時
③:けいれんの左右差があるとき
④:発達遅滞がある
⑤1歳未満で発症した
⑥:38度未満でけいれんした
以上の項目のうち2個以上当てはまるときは、再発する可能性があり、痙攣予防薬を考慮します。

非けいれん性発作重積状態
見かけ上けいれんが止まっていても
➀一点をみつめる
眼球が片方に寄っている
③瞳孔が開いている
④呼吸がおかしい
⑤手足が緊張している
⑥目を開けたまま
などは早急に専門医受診を考えてください。

脳炎、脳症

痙攣が治まって30分経過しても「普段の様子と違う」時や、けいれんが30分以上続く時は、脳炎、脳症を疑い、脊髄検査などを考える必要があります。

起立性調節障害

最近よく目にする病気のひとつになりました。
朝起きたくても起きれない状況が続き、めまいや頭痛などをよくおこす、乗り物酔いを起こすときなどは、受診をお考え下さい。

頭痛・片頭痛

まずは、脳血管の異常による頭痛を除外する必要があります。
今までで経験したことがないような頭痛、意識障害がある、けいれんや麻痺が出た時は脳神経外科受診が必要です。
「後頭部痛」、「朝嘔吐する」、「頭痛で朝目が覚める」ときも精密検査が必要な頭痛のサインです。

片頭痛は、4~72時間続く頭痛です。片側に起こり、ズキンズキンする強い頭痛です。
子供は両側にも起こることがよくあります。
階段の上り下りなど動作で悪化します。吐き気や光、音に対する過敏性がみられることもあります。
(例)光や音が気になり、静かな部屋で休みたい

尿路感染

男子は1歳まで、女児は2歳までの子供では注意しましょう。
特徴的な症状はなく、発熱と嘔吐が症状であることが多いです。

アナフィラキシー

皮膚
紅斑、じんましん、唇やまぶたが腫れる。

呼吸器
ぜーぜーいう、声が枯れる、呼吸が苦しそう

消化器
腹痛、嘔気、嘔吐

循環器
血圧低下、意識低下、失神

以上の症状が2つ以上出れるとき

食物アレルギー

新生児‐乳児消化管アレルギー
育児用ミルクに含まれる牛乳たんぱくが原因となることが多く、症状発現が数時間から数日かかります。

食物アレルギーの関与するアトピー性皮膚炎
生後3か月までの乳児で、母乳中に含まれる微量のアレルギー物質に反応するもので、通常のアトピー性皮膚炎治療に反応しないことが多い。

即時型アレルギー
乳幼児では、小麦、卵、牛乳に対するアレルギーが多いです。
小学校以上では魚やエビが多いです。小麦、卵、牛乳は経口免疫療法により、アレルギー改善が期待できます。

食物依存性運動誘発アナフィラキシー

小麦、甲殻類(エビなど)を食べて2時間以内の運動で誘発されるもの

口腔アレルギー症候群

花粉症と関連性があります。(例)スギ、ヒノキのアレルギーでは、トマトを食べるとのどに違和感が出ます。

気管支喘息

喘息発作では、ゼコゼコ、ヒューヒューといった喘鳴が聴かれます。
長引く咳で、特に朝起きる前の4-6時ごろに咳のピークが来るときは、喘鳴がなくても喘息を疑います。

頭部打撲

2歳まででは高さが90センチ、2歳以上では150センチを超える場所から落下して頭を打ったときは、注意が必要です。
普段と様子が違う、視線が合わない、頭部骨折や出血があるなどは、頭部CT検査を考慮する必要があります。

異物誤飲

コインや磁石(1個)
食道にあれば、摘出もしくは、胃に落とす。その後は便に出るので経過を見ることが多いです。

釘、針、ガラス片などの鋭利なもの
胃にとどまっていれば、内視鏡的に摘出が望ましいです。

タバコ
煙草を入れたジュースを飲んだ場合は緊急性が高いです。ニコチン中毒の可能性がありますので、早急に受診しましょう。

タバコ自体を飲み込んだ場合
4時間以上経過して、無症状なら問題ないでしょう。しかし、一般的に誤飲して、10-60分でほどで嘔吐が出現します。
重症では呼吸停止します。2センチ以上のタバコ誤飲は早急に受診です。2センチ以下では様子を見てください。

ボタン電池
大きさが重要です。20ミリ以上で、食道内にあれば内視鏡検査が必要です。
また、4日目までに小腸に移動しないときや腹痛、下痢などがあるときは摘除を検討しましょう。

ボタン電池15-19mm)
4日目までで胃にとどまるときは、摘除を考えましょう。
15ミリ未満は基本的に経過観察です。